高齢化社会は我々で打ち止め 

また私たちである。どこまで貧乏くじなのか。もうトコトンである。

スマホを落としただけなのに。70年代に生まれただけなのに。

 

国民のための経済と財政の基礎知識を読みました。アホな私がちょっとでも自分を賢くみせたいが為に付け焼刃として読みました。平易な文章で書いてくださってますが、それでも難しかったです。が面白かったです。目から鱗だったのが、高齢化社会について、

ただしこういうデータも年代のどこを切り取るかによる。たとえば2000年から40年くらいで切ればまだまだ上がるイメージになるだろう。こういうのを「直線本能」という。だが、2065年まで見れば頭打ちになるというのがすぐわかる。物事は直線的に進むのではなく、どこかで必ずフィードバックが働くということを考えなければならない。(p86)

と言う部分。ですよね、ですよね。我々世代が死んだら、いびつなピラミッドが平らになりますもんね。以降の世代はみーんな少ないんだから。こんな単純なことを忘れていました。アホです。日本の人口は少なくなれど、別に少ない中でやっていけばいいんだから、長い目で見たらどおってことない。日本安泰。

いやはや、あと30年もすれば、「今の年寄りさえいなければいいのに。団塊ジュニアうぜぇ。負の遺産。」なんて言われるんでしょうな。でもね、私たちもしっかり税金払ってるのよ、あんたちの学費とか無料なの、それよ?私たち、無料なんてなかったのよ?上の世代の年金やら医療費もカバーしてきたのよ。就職も大変だったのよ。既に貧乏くじなのよ、狙い打ちで嫌わないでね。

と言うことで、我々も先達には尊敬の念をしっかり抱かないといけないですね。今のお年寄りが頑張ったから高度成長期があったわけで。
平日昼間のスーパーに行って、「年寄りばっかりだな、レジ遅い」なんて思う私に特大ブーメラン。明日から改心します。

 

著者の高橋洋一さんは、内閣府参事官をされていた方。ズバっとした言い方に好みはあると思いますが、私は楽しく読めました。実際会ったら「そんなこともわからんのか、ええ年して。出直せ!」って愛のある言葉で言われそうですが。

 

でも、団塊ジュニアとして生まれてよかったと思ってますけどね、心から。

 

出版社内容情報

あなた、本当にわかってる?
基本を理解していないと、誤解を招き、ダマされる!
これまで自分にはよくわからないことゆえ、信用して鵜呑みにするほかなかったお上の論理も、マスコミの盲点も、何より根拠が見いだせないバカな経済論の数々を、本書を読むことによって自分で見抜けるようになるだろう。
将来、とくに経済面について漠然とした不安を抱くのは、もうやめにすべきだ。本書を通じて、しっかりした根拠に基づき、シンプルにものをとらえ、考える力がつけば、いままでいかに政治家や官僚から都合よくダマされ、マスコミやバカな経済論者に翻弄されてきたのかがわかるはずだ。真実味のない「大暴落」「崩壊」「沈没」「破綻」などの言葉に一喜一憂しなくて済む。日本の「どこがよくて」「どこがダメなのか」もよく見えてくるだろう。
──── 髙橋洋一